日本に数多くある職種の中でもIT関係は独立がしやすく、勤めていた企業を辞めてフリーランスに転向する人が増加しています。
IT業界におけるフリーランスへの転向が増えている理由の一つがスキルの向上です。エンジニアに限らず雇われの身の場合、企業から指示された業務をこなすことが基本となります。例えそれが自分の望まない業務であっても断ることができず、自らの意思で新しいことへ挑戦するのは難しいのが実情です。
独立してフリーランスになれば自らの判断で仕事の受注を決められるので、それまでとは違う新しい分野に取り組むこともできます。現状に満足せずにスキルアップを目指したい人にとってこの点は大きなメリットです。
フリーランスには企業に所属している人とは異なる大きな違いがあります。その一つが仕事での収入の差です。前述したようにフリーランスはクライアントとの契約も含めて全て自分で行います。IT業界はキャリアやスキルで待遇が変わりますが、雇用契約で給料が決められているため、必ずしも能力に見合う報酬を得られるとは限りません。
しかしクライアントと直接交渉ができるフリーランスは自分の能力に見合った正当な報酬を得ることができるので高収入を稼ぐこともできます。独立の増加はこうした収入アップも理由の一つです。
また契約によって若干の違いはありますが、大半は契約を結んだ企業に出向して仕事をする形を取ります。数ヵ月や半年程度の短い期間で職場が変わることで人間関係に悩まされないという点に魅力を感じて独立する人も少なくありません。